SEO対策をする意味とは?まずは初めの第一歩。
少しでもブログで記事を書いていたり、ホームページ制作に興味を持っていたりした場合SEO対策という言葉を頻繁に耳にすると思います。
この記事はSEO対策に興味はあるけどよくわからない人に向けてその意味をざっくりと説明します。
■SEOの意味するところ
SEOとは「Search Engine Optimization」の各頭文字をとった略称のことで、直訳すると「検索エンジン最適化」という意味です。
非常にざっくり説明すると、しっかりしたコンテンツを作って、検索結果の上位に表示させましょうねという話。頑張ってつくったサイトでも、Googleなどの検索エンジンで調べて見つけられなければ全く意味がないという考え方が出発点になっています。
詳しく見ていくと、SEO対策には「ホワイトハットSEO」と「ブラックハットSEO」の2種類に分類することができます。
ホワイトハットSEOはGoogle社などが公表しているルールブックをしっかり守ったSEO対策のこと。一方、ブラックハットSEOはルールブックを無視し、検索エンジンを騙して行うSEO対策のことを指します。
そうなんです。
SEO対策には、「正攻法」と「チート」の2種類があるのです。
当然ですが、「チート」がばれるとペナルティーを受け、検索結果から追い出されることもあるため、通常SEO対策というと「正攻法」のホワイトハットSEOの方を指します。
一般的に「SEO対策」と呼ばれていますが、Optimization(最適化)の中には対策のニュアンスが既に含まれているので、正確には意味の重複になるのかもしれません。とにかく、制作したコンテンツをきちんとルールに則って広く認識させていくための試行錯誤を総称して「SEO対策」と呼んでいるのです。
■SEO対策はいわばGoogle対策
いま「http~」とアドレスを直接入力している人はほとんどいません。また新しくページに訪れる人はそのホームページがどういうものか知らないのでページ名を直接入力する行為は希少です。多くの場合ユーザーは求める情報が得られそうな単語を入力してサイトを訪れています。
現在の検索エンジンの利用者数を見てみるとGoogleが約6割、yahooが約3割という結果になっています。この2つが全体の9割を占めている衝撃的な状況です。
さらに実を言うと現在yahooもgoogleの検索エンジンを借りています。
つまりgoogleがどのような考えでサイトを上位に表示しているのかを知ることこそSEO対策においては非常に重要となります。SEO対策=google対策とはそういう意味です。
SEOをしっかり考えていると、狙ったキーワードでサイトもしくは記事が上位に表示されるようになります。
みんなせっかちですから検索結果の3ページ目までを見る人はほぼいません。というわけで上位表示に成功した場合それだけ多くの人々の目に留まり、ホームページへのアクセス数は増えます。結果としてお店への来店者が増えたり、問い合わせの数が多くなったりと次のアクションへと繋がっていくのです。
■だれでもできる簡単SEO対策最初の一歩
ではSEO対策をしましょう。といってもSEOに関しては突き詰めるときりがありませんので、まずは難しいことは無しです。
SEO対策には大まかに二つの種類があります。
①外部対策の意味=良質な外部リンクをもらうこと
一つ目は外部対策。これは簡単に言うと外からリンクを張ってもらうことです。
しかし闇雲に外からリンクを張ってもらえればよいわけではありません。昔は無意味なホームページを量産して、そこからリンクをたくさんもらう構造にすれば良いサイトであると検索エンジンを騙せていました。しかし、この方法は今では「チート」として、ペナルティの対象です。
現在では、ちゃんと信頼のあるサイトやキーワードに関連するところからリンクをもらわなければ外部リンクは意味がないというのが常識です。Googleは以前より外部リンクの重要性を下げているといわれていますが、それでも信頼のあるページからリンクを張られることは重要な意味を持ちます。
②内部対策の意味=価値ある情報を提供すること
二つ目はいますぐ出来るSEO対策として始めやすい内部対策です。
一番わかりやすいのはコンテンツの量を増やしていくことです。より詳しく言うならばこれは価値のある文章を増やすのを意味します。
こちらも昔は無意味にテキスト数を増やすことで情報量の多いサイトと誤魔化すことに成功していました。現在ではGoogleの人工知能がどんどん賢くなってきている結果、ますます「そのページがユーザーにとって価値ある情報を提供しているか」を重視していく傾向になっています。
次にどんな内容でも構わないので更新を続けるのは大事です。なぜならそれによってホームページが動いていると検索エンジンは認識してくれるからです。
この辺はお店を例にとるとわかりやすいかもしれません。品ぞろえが良くにぎわっている店はグーグルさんも「どれどれ寄っていこうかな」と頻繁にお店をのぞき込んでくれるのに対し、いつも商品が変わらずいつも閑散としているお店は、「いつも一緒なら今度でいいかな」とグーグルさんの訪問が少なくなるのです。
■読む人を想定してキーワードを決めて記事を書く
ネット上にはSEOについては様々な情報が流れていますが、共通していることもあります。
それは3つです。
- まずタイトルには必ず狙いたいキーワードを入れる。
- そしてタイトルは長くても30文字程度に収める。
- 最後にタイトルと内容を一致させる。
この3つを意識するだけで記事の書き方はまったく変わってきます。1キーワード1記事がSEO対策の基本です。
たとえばSEOについての記事を書くのに、最近見た映画の話を始めると読み手は混乱します。絡め手で記事を書いて、読者をガクッと転ばせてから終わりまで読ませる技術も存在しますが、大多数は「SEO対策」といったら「SEO対策」の意味を求めて訪問しているからやめたほうが無難です。
またキーワードは具体的であればあるほど良いです。タイトルが「ほんわかした一日でした」よりも「○○温泉、サービスが良くて最高でした」のほうが読者はどんな内容なのか想像できるからです。文章を書いているとフワッとしたタイトルをつけがちですが、タイトルは具体的なほうがwebでは意味を持ちます。
ちなみに私はこの記事に関しては「SEO対策 意味」でたどり着いてほしい!とパソコンの前で強く念じながら書いています。
■サイトの軸を把握することの重要性
以上は主に記事についての話でしたが、サイトの構成に関しても同じことが言えます。
歯科医師より歯周病のほうが検索する人が多そうだと考え、サイトのトップページに歯周病のワードをちりばめるとします。しかしそうなるとそこは歯周病に関するホームページになってしまいトップページ以下の構成がおかしくなってきます。
そのためサイトの軸を把握することは重要です。軸を認識したうえでいま作成しているページはトップに対してどのような意味を持つのかわかるからです。
たとえば医療系のサイトで記事を更新している人は、デザインが硬い系のテイストだったら、あえてブログの記事はちょっとやわらかくしてみようかな……と試行錯誤していくことも可能です。
その記事自体は上位に上がらなくても、トップページを見たユーザーにとっては人柄が良さそう。きちんと自分の話を聞いてくれそうという信頼感につながります。
検索順位を重視しすぎて、すぐユーザーが離れてしまうサイトでは意味がありません。
検索順位を意識しつつも、そのホームページを見た人が次の行動につながっていく動きを含めること、サイト全体の構成を意識することが本当の意味でSEO対策です。
■SEO対策は臨機応変な対応が求められる
サイトがスマートフォンに対応しているかを重視する「モバイルフレンドリーテスト」やサイト内容のオリジナリティを重視する「クオリティアップデート」などグーグルは時期に合わせて様々なアップデートを行っています。
そのたびにSEO対策の方法は変化します。かつては意味のあったやり方がいまではまったく意味をなさない方法はいくらでもあります。近頃Googleは音声や画像をより重要視していくようになる施策を発表しているので将来的には動画や音声、そして文章の連環を重視するようになるかもしれません。
古いやり方にとらわれず、新しい状況をつねに想像していくことはSEOを考えるうえで非常に大切な考えです。
■SEOを考えることは意味がある楽しい作業
さてSEOどうでしたでしょうか?
最初SEOについて勉強しはじめたとき、私はなんだか意味が分からず面倒くさいなと思いました。たとえば昔の雑誌のように自由な気持ちで分量関係なく書きたいと。
しかし、SEOという枷は文章を書くモチベーションになります。キーワードというお題をもらい、脱線する気持ちを抑えて書く。逆にあえて脱線し上位には上がらないのをわかったうえでユーザーに思いを込めて書く。このようにSEO対策を知った人はコンテンツ作成において様々な武器を繰り出せるようになります。
最初はもちろん反響はありません。これは意味ないんじゃ……と何度も頭に浮かぶと思います。けれど文章を書くことほど「継続は力なり」という言葉が似合うものはありません。
失敗→分析、失敗→分析を積み重ねて記事を書いていくと、ある日突然半年ほど前の文章が反響を呼ぶこともあります。
そういう楽しいことが起こりうるのがwebの世界です。だから実はSEOを考えていくことは非常に楽しい作業なのです。