広告戦略のニューフェイス、SNS活用の必要性を確認しよう
ネットでつながる人々。
拡散し続ける情報。
SNSの利用が急速に普及するなか、口コミのあり方が大きく変わろうとしています。
世界で、いったい何が起きているのでしょうか。
◆たったひとつのつぶやきが世界を動かす
2017年1月。
次期米大統領に指名されたトランプ氏の行動に世界が仰天しました。
Twitter上の「つぶやき」で国内外の自動車製造会社を名指しで批判したのです。
フォードやクライスラーはトランプ氏の「つぶやき」を受け、メキシコでの工場建設計画を撤回。アメリカ国内の雇用を守ることを約束しました。
従来、所信を表明する際には記者会見を開くのが定例だった次期大統領。ところが、マスコミ嫌いとして知られるトランプ氏は、記者会見の場で批判されるのを避け、Twitter上の「つぶやき」を通して自らの意見を発信しています。
SNSが世界に大きなインパクトを与えたのは『トランプ現象』にとどまりません。
欧州で広く社会問題化しているシリア難民。
世論が難民受け入れに一気に傾いたのは、一人のジャーナリストがSNS上に溺死した男の子の写真を載せたことがきっかけでした。
インターネット上に投稿された、たったひとつの「つぶやき」が世界を大きく動かす影響力を持つようになったのです。
◆今や販売促進にはSNSが必要不可欠
日本国内の広がりはどうなっているのでしょうか。
ICT総研によると2016年末のSNS利用者数は6872万人で、全人口のおよそ7割。今もひと月におよそ32万人ずつ増加を続けています。
また、10代~20代の若い世代だけではなく、50代以上の幅広い年齢層にまで利用が広がっていることが明らかになりました。
今後もSNSの利用者数は増え続け、2018年にはおよそ7500万人に達する見込みです。
爆発的な普及を受け、広告のあり方も変化。
電通によると、SNSを含んだインターネットの広告市場規模はおよそ1兆1600億円と10年前の150倍に膨れ上がり、およそ1兆9000億円のテレビ広告に迫る勢いです。(※)
(※)2015年日本の広告費
SNSの魅力は、各個人がリアルタイムで情報を発信できること。テレビや雑誌のような配慮・制限も少なく、生の声を広めることができます。
実際に商品やサービスを利用した人が、いい面だけではなく悪い面も発信する口コミツールとしてSNSは消費者になくてはならないものとして定着しました。
企業もその強力な訴求力に着目し、すでにSNSを活用した情報発信の必要性が一般的に認知されつつあります。
SNS広告戦略は主に2パターン
1.SNSサービス運営に広告を出稿し、広告枠に表示してもらう 2.自らユーザーの一員となり、情報を発信する
SNSを活用した情報発信のメリット
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◆Instagram(インスタグラム)が急成長
一口にSNSといってもサービスによってその特徴は大きく異なります。
性質を押さえて、どの媒体が適切か選択する必要があります。
若者を中心に利用が広がっているのがtwitterです。
140文字以内のつぶやきを投稿して不特定多数の人に情報を発信することができます。
脅威的な拡散力を持ち、発信した情報はわずかな時間で広まります。
若者の利用率が高いため、面白い投稿のほうが受け入れられやすい傾向があります。
匿名ユーザーが多く、短文で言葉足らずになることもあり、意図しない批判が殺到する「炎上」がしばしば見られます。
刺激的な強い表現には十分注意する必要があります。
Facebookは現在世界で最も利用者数が多いSNSです。
実名での登録が必要なため、他のSNSに比べてビジネスツールとして利用されるケースが目立ちます。
利用者の幅も広く、学生からビジネスマンまで広い年齢層の人にアプローチをかけることができるため、多くの企業にプロモーションツールとして選択されています。
「いいね!」や「シェア」といったリアクションが多くなればなるほど雪だるま式に発信力が高まります。
ラインはアドレスを知っている仲間内で連絡を取り合うチャットツールです。
若者だけではなく中高年にも広く浸透し、シェアNO.1の利用率を誇っている一方、不特定多数の人に向けて情報を発信するものではないので拡散力は他のSNSに比べて低くなります。
企業向けのサービス『LINE@』が用意されていて、登録することでメルマガやクーポンを発信することができます。
すぐに使えるクーポンを発行することで、リアルタイムにユーザーを店舗に誘導することができます。
お気に入りの料理やコーディネートの写真を投稿するなど、画像に特化したSNSです。
若い女性や主婦がメインユーザーで、現在利用者数も急上昇中。
そのため化粧品やアパレルなど女性向けの商品を展開している企業が多数活用しています。
ユーザーの利用時間が他のSNSに比べて長いことが特徴。投稿のリーチ率も高いと考えられます。
魅力的な画像を投稿することで、ブランド認知に圧倒的な効果を発揮します。
ICT総研によると2016年8月の時点でもっとも利用率が高かったのがLINE(ライン)で72.1%。Twitter(ツイッター)の40.8%、Facebook(フェイスブック)の36.1%と続きました。
(※2016年度SNS利用動向調査(ICT総研)
Instagram(インスタグラム)は22.1%と主要SNSの中で最も利用者数が少なくなりましたが、昨年と比べると倍増。利用者満足度もおよそ8割と高く、今後も利用者の急増が見込まれています。
◆効果的なSNS活用とは
がむしゃらに投稿しても十分な効果が得られません。
SNSを最大限活用する方法をご紹介します。
〇ターゲットを絞り込む
SNSにはそれぞれ特徴があります。
若者に人気で、面白いことをいった方が拡散されるtwitter。
女性人気に特化したInstagram。
ブランドイメージ、ターゲットの層を考えて活用するSNSを選択することが大切です。
SNSを活用する前にSNS内の検索を利用して、狙っているキーワードのユーザーボリュームや反応を見極めましょう。
〇画像を使って訴える
刻一刻と膨大な投稿が飛び交うSNSでは見てもらうためのインパクトが非常に重要です。
文字だけではなく、写真やイラストを活用してユーザーに訴えましょう。
注意したいのが画像サイズ。
SNSによって切り取られるサイズが異なります。
活用しているSNSに合わせて、画像を最適化しましょう。
〇「いいね!」を効果的に獲得する
Facebookは広い年齢層を取り込めるため、もっともプロモーションに活用されているSNSです。
「いいね!」を集めて効率的に拡散しましょう。
多くの「いいね!」を集めるにはFacebookに投稿する文面を考える前に、Webページの充実を図りましょう。
ページごとに「いいね!」ボタンを設置してひとつひとつのページが多くの「いいね!」を獲得できるように充実させましょう。
Facebookの投稿を見たユーザーが投稿自体に「いいね!」するだけではなく、リンク先のWebページでも「いいね!」してくれれば、多くの人に拡散する好循環が生まれます。
〇Webサイトをスマホに対応させる
SNSが利用されているのは圧倒的にスマートフォンからです。
せっかくSNSにリンクを張っても、誘導した先がスマートフォンに対応していないサイトだったら見づらくてユーザーを獲得できません。
SNS利用を考えているのであればWebサイトはスマートフォンに対応したものにアップデートしておきましょう。
〇炎上に注意
SNSは文面が短く、意図しない形で言葉が伝わることがあります。
情報があふれ、見てもらうためにインパクトを重視する風潮が強まり、炎上の件数は増加。
不買運動に発展することさえあります。
SNSを利用している以上他人ごとではありません。
誹謗中傷やネガティブなことを投稿するのはできるだけ避けましょう。
ユーザーの発言に反応するか、見て見ぬふりをするかは判断が難しいところです。
誤解が生じそうになったら、SNSの短い投稿ではなく、Webサイト上に長文で誤解を解く文章を掲載したほうが効果的です。
チームでSNSを運営する場合、共通のガイドラインを用意しておくといいでしょう。
◆気になるSNS活用の今後
コミュニケーションのインフラとして広く定着したSNS。
SNSの先駆け的存在であるFacebookの国内利用者が100万人を超えたのが2009年です。わずかな期間で目まぐるしく変化を繰り返してきました。
当初、文字中心だった投稿は、画像や動画の割合が増え、内容も単純な連絡事項から人を楽しませる内容まで多岐にわたります。
一方、目まぐるしく入ってくる情報に疲れ、SNSの必要性を感じなくなりつつあるユーザーも増えています。自分を装い、心から共感できるわけではないのに関係性を保つために膨大な情報を必死で追い、主体的な時間が削られている…。SNSを棄て、現実世界の友好関係を大切にしようとする彼らの動きは、インターネットの役割や必要性について考えさせられます。
進化し続けるSNSの今後を考えるうえで、必要不可欠になってくるのが「他人との共感」でしょう。よりリアルで、より共有できる体験が人々に求められているのです。
SNSを活用した広告運用に求められているのも、「共感できる体験」なのかもしれません。
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