未経験のWebライターに役立つ必須ライティングスキル10選
皆さんこんにちは。早いもので私が、未経験でWebライターとしてホームページ制作会社に入社してから2か月が経ちました。
当初は、書き上げた文章を上司に提出すると、赤ペンで紙が真っ赤になるほど、訂正されていた記憶があります。今では訂正される数も減り、紙の余白が見えるようになりました。
そこで今回は、上司に教えていただいたなかから、未経験でもWebライターとして活躍するために必須なスキルを10個に厳選し、皆さんにご紹介します。
ここでお伝えすることは、Webライターだけじゃなく、言葉や文字に関わる仕事をしている、すべての人に当てはまることだと思います。
文章の書き方に悩まされている方は是非、気軽にお読みください。
スキル1:いきなり書きはじめない。見出しをつけて構成を先に考える
文章の構成を考えず一気に書き上げることは、決して悪いことではありません。
ただ、その書き方には「テーマと文章のズレが生じやすい」という問題点があります。
この現象を避けるのに必要なことは、見出しを決めて文章全体の構成を先に考えることです。
例えば、虫歯に関する記事を書くとしましょう。その際に構成を決めないままどんどん書くと、書き終わったときに「虫歯の治療方法」→「虫歯になる理由」→「虫歯予防について」といった流れになる可能性があります。
書いたときは気づかないかもしれませんが、全体を見れば「虫歯の治療の説明が先にあるのに、虫歯になる理由があとにくるのはおかしい?」と思うはずです。
だからこそ、「虫歯になる理由」→「虫歯の治療方法」→「虫歯予防について」などのように、見出しを先に設定しましょう。
段落ごとの文章のつながりが曖昧でなくなり、書いている内容にズレが生じるリスクが避けられます。
スキル2:見出しごとに書いている内容とテーマを一致させる!
2000~3000文字を超えるような長文を書いていると、実際に書いている内容と、本来書くべき内容がズレてしまうことが起こりがちです。
書いているときは気分が乗っているので、内容のズレになかなか気づきません。
しかし、書き上げたあとにチェックすると「あれ?何かがおかしい……」と気づく方も多いはず。
そうならないためにも、見出しを先につけて、書く内容をあらかじめ決めてしまうことをオススメします。
まず、その見出しで何を伝えたいのかをしっかり打ち出すこと。
そのうえで上手に書くことよりも、まずは最後まで書き上げてみましょう。
荒く書いて、細かくチェック。これがWebライティングの生産性を高めるために重要な考えとなります。
スキル3:連続した文末表記に注意!
簡単に言うと、文末が「~ます。」や「~です。」と連続することを避けましょう。リズムが悪くなり、子どもっぽい文章になってしまいます。
悪い例を挙げると「明日は友だちと会います。一緒に動物園に行きます。だから、今日は早く寝ます。」
どうでしょうか?同じ文末が続くと、文章のレベルが下がります。
「明日は友だちと会います。一緒に動物園に行くので、今日は早く寝なければなりません。」
「明日は友だちと会います。一緒に動物園に行く予定です。だから、今日は早く寝ます。」
文末を変えてあげるだけで、文章が単調では無くなるので、文章のレベルを高めるためにも、意識しておきたい点です。
スキル4:書いたものは必ず紙に印刷してチェック
Webライターに限らず、ワードなどを使って、パソコン上で文章作成する方も多いことでしょう。
その際に書いた文章は印刷してチェックすることをオススメします。
理由は「画面上でなく、紙で実際に文字を見ないと、ミスに気づきにくい」からです。確かに画面上であれば、間違えに気づくたびに、その場で修正できます。
しかし、マウスでスクロールしながらミスを探すことは、実際難しいものです。修正したつもりでも、ミスがそのままということもしばしば。
その点、紙の場合、ミスした箇所をペンで書き残したり、一言一句のチェックが可能になったりするため、修正漏れを減らせます。
特に重要な案件であればあるほど、紙に印刷して完璧な仕上がりを目指す必要があります。
スキル5:かなと漢字の使い方を意識
かなと漢字の使い分けに苦労したことはありませんか?ここでは「事」と「こと」を例に解説します。同じ読み方でも、意味が異なります。
例文として「日本の首都は東京である事を知っています」この文章には問題があります。正しい使い方は「日本の首都は東京であることを知っています」です。「考え事」のように名詞を表す場合は漢字を用いますが、それ以外の場合は、かなを使います。
かなと漢字の使い分けができないままだと、文章に表記ブレが起き、統一感がなく、読み手が混乱します。
少しずつ日本語を正確に使うトレーニングをおこないましょう。
「正しい日本語で伝わる文章を」がテーマの『記者ハンドブック』は特にオススメです。
新聞メディアが発行しているものですから、1つの目安として使えます。Webライターのみならず、文字や言葉に携わる、すべての人に必携の1冊と言えるでしょう。
また、文章をチェックするうえでオススメのサービスが、文章校正ツールのEnnoです。文章をコピー・ペーストし、ワンクリックするだけで簡単に、誤字・脱字や文法の適切な使い方をチェックできます。

(www.amazon.co.jo)より引用
スキル6:文章から離れる
長い文章を書いたあと、脳はかなり疲労しています。その状態で文章を修正することは避けましょう。
なぜなら、書いてすぐは書き上げた達成感があり、ミスに気づくことが難しいからです。
どんなプロの書き手でも、文章量が多くなれば必ずミスは発生します。大きな出版社なら校正係などが在籍しており、凄まじい修正量が返ってきます。
しかし、Webライターは、ときに編集も自分で行う必要もあることから、自分の文章を冷静にチェックできなければいけません。
休憩をとったり、遊んでみたり、外に出てみたりと休息期間を設けることで、フレッシュな状態で書き上げた文章と向き合えます。
スキル7:むやみに文章を長くしない
「~で」「~から」を多用すると、文章が長くなる原因になります。読み手にストレスを与えやすいため、注意が必要です。
文章を書くときは、一文に1つの伝えたいことを書く「一文一義」が基本ということを覚えておきましょう。
例として「寒かったので、我慢できず、コートを着たから、体が冷えずにすんだ」とすると、文章が間延びした印象になります。
これを「寒かったので、我慢できなかった。コートを着たところ、体が冷えずにすんだ」と文章を区切ると、どうでしょう。文章が長くならず、意味も伝えやすくなります。
文章を繋げすぎていると感じたら、思い切って区切るのが、見やすくて読みやすい文章を作るコツです。
スキル8:「~たり」をきちんと使いましょう
動作を示す「~たり」を文中に用いるときは、ルールがあります。
正しい使い方は「今日は友だちと遊んだり、宿題をしたりして放課後を過ごした」のように、繰り返して使うことです。遊ぶこと、宿題をすることは並列の関係にあるため、この場合は連続して使わなければなりません。
「今日は友達と遊んだり、宿題をして放課後を過ごした」という書き方は、繰り返しができていないので間違いです。
書いている間は、自分では気づくことが難しい表記のルールです。
「~たり」は文中で繰り返し使う。このように頭にインプットして、ルール付けをすると、凡ミスを防げます。
スキル9:体言止めは、ほどほどに
文末を名詞で区切る体言止めは、雑誌の表現によく使われます。文末に統一感が生まれ、文章をスムーズに読めます。
しかし、体言止めの多用は、ぶっきらぼうで冷たい印象になりかねないので、注意が必要です。
例えば「食料自給率が改善。国民の食への意識が変化したことの証」と表現するより「食料自給率が改善。国民の食への意識が改善したことの証です」としたほうが、読み手に対して丁寧な印象を与えます。
体言止めは、雑誌や書籍など媒体ごとの特徴に合わせて丁寧に使う必要があります。
スキル10:できるだけ客観的な立場でユーザー目線に立つ
様々なジャンルの記事を書いていると、文章に過度な感情移入をしてしまうことがあります。
特にWebライターの記事の読み手は、インターネットを通じた不特定多数です。自分自身の感情に左右された文章を書いてばかりいると、読み手のニーズとずれてしまいます。
やはり、読み手がWebで求めていることは、その記事のテーマに関連する情報です。つまり、それ以外に関しては興味がないと言えます。
しかも、スマートフォンは、画面を指でスクロールして記事を読み、ワンタッチでページを消すことができます。
つまり、読み手に沿った内容でなければ、最後まで記事を読んでもらえない可能性が高いのです。そのため、Webライターとして書く記事は、読み手が求める内容を正確に書く必要があります。
これはすぐに身につく技術ではありません。「自分が書いているテーマを、どのユーザー層に届けたいのか?」を決めましょう。そして、関連する情報やYahoo!知恵袋などを用いて、常に調べる癖をつけましょう。明確なターゲットを意識することが、スムーズな文章作成の秘訣です。
まとめ
ライターとして仕事をし、文章や記事を作成するうえで大切になるルールやテクニックは、決して10個だけではありません。
それでも未経験からスタートしたという観点から、Webライターとして重要だと感じた10のことをまとめました。
テクニック系の記事は単に読むだけではなく、ルールやテクニックを実際に自分で使いこなせるようになることが大切です。
ここで紹介したことはどれも初歩的で、明日からでも即実践可能なものばかり。
今回の内容が、皆さんの日々のライティングスキルに活かせられる手助けとなれば嬉しいです。
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